連珠級位者のひとりごと

連珠(=五目並べ競技版)やってます。

甘くてあまい

7月12日の多摩連珠会。
子どもたちが外へ遊びに行き、合い間に打ったYさんとの一局。
最後の三・四三を決めようと白52に打ったその時――

「だめだよーそんなところに打っちゃ(笑)」

最後に手順を間違えてしまった…。
自己嫌悪もののミスだが、同時にここまで打てたことに感慨深くもあった。

 

黒:Yさん 白:自分

Yさんとは多摩連珠会のスタッフとして一緒に活動している。
級位者時代はあすなろ杯に向けた練習のために、
何度も対局してもらった。
「白を持ったら禁手を狙え」を体現している印象で、
そんなところから狙うの!? と何度も思わされた。
(それ以前に僕がミスることの方がはるかに多いけど)

さて、本譜では黒をYさん、白を僕が持った。
黒13くらいから、Yさんが失敗した…と漏らした。

詰みがある? …わからない。

白20からこちらが攻めるターンに移行した。
変わらず、Yさんからは嘆きの言葉。
だけどちっとも優勢と思えず、上辺に石を固めていく方針で進める。
決定打を見つけることができないものの、黒の攻めも単発で終わり、
こちらがリードする展開に。

この「有利に見えるけど決めきれない」状態は、とにかく怖い。
攻め手が尽きたら残るのは相手の包囲網。
ぬるい手を打ったら手番が行ってしまう。
考えなしに白38で四を伸ばしたのは、そんな圧にやられたのだと思う。

白42で上辺はあきらめ、白44で下辺に転進。
半分、苦し紛れではあったが思いの外、よい手だったよう。
白46から、そのまま決められると確信したら、
白52が大失敗!
ほとんど勝っていたのに、最後の最後、自ら手放してしまった。

とはいえ、それまではそつなく打てたのだろう。
以前は考えられなかったことだ。

ツメの甘さは反省するとして、
今回はこの一局に浸っていたい。

ろ俺恥

ともかく負けた3局目のこの白4に触れねばなるまい。

 

先日のあすなろ杯の3局目、相手はRくん。

東京オープンでの活躍を知って、優勝候補だとにらんでいた一人、

優勝するには勝っておきたい相手である。

自分が提示することになり、このところずっと使っていた明星を提示した。

 

知らない…。

つぶやきが聞こえた。そのあとRくんは黒を選択。

 

普通に考えればこちらが有利な状況のはずである。

「負けたくない…」と思ってしまった。

勝ちを目指さなかった。

仮に負けたら優勝の目と頼れる珠型を失ってしまう。

それを恐れるあまり、さんざん打ってきたはずのH9やG9を遠ざけた。

 

挙句、白4がここ。

普通でない形にしようと魔が差してしまった。

以降、お手本のように連を作られ、三を続けられ、一直線で負けである。

 

相撲でいえば猫だまし(のつもり)。

猫だましで勝負できるほど練度を高めているならともかく、

思い付きのそんな手が通じるわけもなく。

すぐに両まわしを取られてそのまま寄り切り、といったところ。

↑終局図

 

あすなろ杯の前に調子を落としていて、明星に自信を持てていなかったのは確かではある。

かといってほかに頼れる武器は持っていない。

だったらいっそ、正面から当たって明星に殉じればよかったのだ。

負けたのならそれが自分の今の力ではないか。

 

私は勝負から逃げた。

 

以降の対局で引きずらなかったのはまだ幸いだった。

目標と対策未満の諸々

■事前にやっておくこと
爪を切る。
棋譜を取りながら五目クエスト。
よく寝る。

■当日、開始前にやっておきたいこと
余裕のある時間に着き、芭蕉記念館の空気を体になじませる。
できれば会場設営の手伝い。
指に石の感触を思い出させる。

■対局中の心構え
持ち時間の3分の2を使う。
盤に近づきすぎない。

■願望
初戦に勝ちたい。
優勝を左右する位置でありたい。
初めましての方に連珠が楽しいと思って帰ってもらいたい。
自戦記を書くに足る対局をしたい。

last 30 days

あぁ、いつの間にかあと一か月。。。

 

renjusha.net

 

あすなろ杯には過去2回出しています。
前々回は3勝3敗の5位タイ、前回は4勝2敗の3位。
今回は優勝を意識しています。

 

というのも、前回終了のあと、主催のねこ珠先生から
「次の優勝候補ですよ」と言われたからです。
実力があるの意味ではなく、1位2位の方が初段になって出場資格がないので、
順番からいうと、の意味。
まぁ確かに。

 

人をその気にさせるためのトーク術なのかもしれませんが、
まんまと乗せられているから、さすがの手腕です笑

 

では優勝が安泰かというと、まったくそんなことはなく、
不安要素の方がはるかに大きい。

 

常連の中学生たちは前回から力を伸ばしていると見なければいけません。
私より間違いなく吸収力がよく、実戦経験も多い。
また、他競技から連珠に興味を持って参加される方もいるかもしれません。
そういう方と何度か対局したことがありますが、
素地があるためか強いな…と感じることが多いです。

 

かといって自分の方で特段対策ができているわけでもなく。
やりたいことはいっぱいありましたが、
というよりも次から次に出てきて、とてもじゃないけどやり切れない笑

 

生活のなかで連珠のために割ける時間を含めて
これが自分の実力なのだと思います。

残り一か月、これまで通りにやれる範囲の中でもがきはします。
それでも突然、力が伸びるものでもないでしょう。

 

あすなろ杯の時点で持っているものを出し、結果は連珠の神様に託す。
そんな気持ちでいます。

 

今は。
日が近づいてきたら、焦り始めるかも。

結果より過程が大事「カルピス」と「冷めてしまったホットカルピス」 /枡野浩一 ~あすなろ杯を終えた今の心境~

2025年3月16日、第93期あすなろ杯に参加。

ここでのあすなろ杯というのは、競技用にルールを整備した五目並べの大会のひとつです。

連珠のルールについてはこちら↓

renjusha.net

 

結果は4勝2敗の3位。1級への昇格もできました。

最終局では優勝争いをしていた方と当たり、とても満足感のある連珠が打てたのでよい印象で終えることができました。

 

左は初戦で自分は黒で、三を見落として負けるという大ポカ。

右は最終戦で自分は白。自分でいうのは少々気恥ずかしいですが、けっこうな熱戦の末、勝ちました。

自分事ながら同じ人間が同じ日に打った連珠とは思えない。。。

今回の参加を通して、自分自身で変わったと思えるのは、この初戦から課題を見つけられたこと。

初戦は本当に単なるミスで、白16の三を見逃したということです。

そのミスはなぜ起きたのか。有利な状態から攻める手筋がわかっておらず、攻め方に集中してしまったから。

手筋がぱっと浮かべば、防ぐ方に頭のリソースが回せたのではないかと思います。

次のあすなろ杯に向けては、これまで避けてきた浦月・花月の定石を並べてみようかと。

 

これまでなら、ただただ自己嫌悪に陥るだけで片付けてきました。

棋譜を見返すのは自己嫌悪を思い出す行為でした。

それがミスの理由を考え、対処法を計画するまでに至れたのはこれでも成長したのかなと、自分では思います。

 

とはいえ、そう思えるのは最終局の満足感があまりにも強く、だからポジティブに捉えられている面もありそう。

タイトルの歌はその戒めであります。

 

 

 

「出る前に負けること考えるバカいるかよ」といわれても

言わずと知れた、アントニオ猪木の名言。

勝負の前に己を奮い立たせる言葉としてとらえられていますが、今の自分にはあまりフィットしておりません。

 

自分の「出る」とは、4日後に控えた連珠(競技五目並べ)の級位者の大会である「第92期 あすなろ杯争奪戦」です。

 

renjusha.net

 

級位者向けの大会には過去3度出ていますが、あすなろ杯は初参加です。

持ち時間が20分ということもさることながら、

成績によっては初段になれたり、有段者向けの大会参加資格が得られるなど、

自分にとっては重みのある大会でもあります。

去年の8月、今年の3月はほかの予定が入ってしまって出られなかったので、

ようやく参加のチャンスが巡ってきたところ。

 

ふり返ると、これまで勝負ごとに対して、真剣に取り組んだことはありませんでした。

別に避けてきたわけではなくて、勝つために対策を立てるといった方向に意識がいかなかったというか。

それが、ひょんなことから連珠を知り、自分でも不思議なくらいのめりこんで行きました。

五目クエストで対戦し、リアルで打ちたくなって地元の連珠会に参加するようになり、

大会に出るようになり、初段になりたいと思うまでになります。

この間、『連珠必勝法』(通称:赤本)を買って打ちのめされるという、定番ムーブも決めております。

 

で、あすなろ杯ですが、優勝はムリだなと踏んでいます。謙遜ではなく。

一応、自分なりに根拠のある見立てです。

3月に出られないのがわかってから、今度のあすなろ杯に目標を定め、

いろいろやろうと思っていたのですが、十分な準備ができずじまい。

五目クエストはほぼ毎日やっていたものの、レートは上がってないし。

 

ただ、この考えって、負けた時に自分を守るために言い訳を用意している気もするんだよなぁ…。

これから人と争う場に立つのであれば、たとえ虚勢であっても

「出る前に負けること考えるバカいるかよ」くらいの気概を持たないといけないのかも。

連珠は紛れが起きやすく、棋力に差があっても一瞬のゆるみを正しく突ければ、

勝つこともあります。自分も何度もそんな対局を経験しています。

だから優勝の可能性はゼロではないのだけど。

でもなぁ…。

 

こんな揺れ動きを何日かしております。

なにせ勝負ごとの経験があまりないもので、気持ちをどこに持っていけばよいのかよくわからないのです。

 

あすなろ杯の後には、なにかが変わった自分がいるのだろうか?

連珠世界'24年3月号へのアンサー

連珠世界'24年3月号に自分の棋譜を取り上げて講評をいただきました。
私が負けた一局であり、対局相手の攻めに着目したものではありますが、
講評いただけたことは新鮮で、たいへんうれしいものでした。

せっかくの貴重な機会なのでそれを受けてのふり返りをしようと思います。

 

終局図

 

まずは講評にあった「最後の投了は勘違い?」の答えから。

白32の後、Aで四を作ることを起点に考えていて、
四を防ぐBに、ないはずの白が「あるもの」と思い込んでしまっていました。
それで四三のタネが2か所できていると勘違いして投了、というのが実際のところ。

 

黄色と緑のマーカー部分が四三の素



勝負が決まってみると恥ずかしい限りですが、途中まで「もしかして勝てるかも!?」と思っていました(黒25のあたり)。
下辺で黒が充実しているので、白は防いでくると予想していましたが、
自分にとって白26は意表を突かれた手。

 

白26まで

 

それでも右上のあたりで四、三を作りつつ石をつなげ、下にいい形で持っていけそうに思っていました。
が、そこへ「感動的な継続」と講評にもあった白30。
黒が四を作るとことごとく邪魔されてしまうことに気づきます。
この状況を作るための白26だったのでしょうね。

ここで勝てるかもの気持ちがボキッと折れました。
白32での投了は確かに勘違いではありますが、粘る気持ちがなくなっていたのが大きいと思います。

改めて自分で検討すると白32以降、トビ四の連続で四三をつぶせたんですね。
その後も悪くない形に見えます。
(実戦で出せないことにはしかたありませんが…)

 

検討図



反省点ばかり述べたものの、ボロ負けだったらこの一局が取り上げられてはないでしょうし、
「黒の粘りも正確で」と書いていただけたのは、サービスかもと思いつつ、うれしいものでした。
それを糧に、いつかは自分が勝った一局を取り上げてもらえるようになりたいです。